ビジネス書の名著
「7つの習慣」、それは、スティーブン・R・コヴィー博士が1989年にアメリカで出版し、日本では、1996年に出版されたビジネス書の名著です。
自己啓発に関連する書籍として、日本でも最も有名といっていい本の1つであり、多くの経営者やビジネスパーソンが影響を受けた書籍ではないでしょうか。
著者のコヴィー博士は大学教授であった時に、アメリカ建国以来発行された200年間の中で「成功」にかかわる文献を調査しました。
その結果、直近50年分の文献ではコミュニケーションスキルやポジティブシンキングなど、表面的な要素に焦点を当てるものがほとんどでした。
それに対して、初めの150年間の文献は誠意、謙虚、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律といった、不変の「原則」に基づく優れた人格を養うことを重視していたことを発見したのでした。
コヴィー博士はスキル・テクニックを重視することを「個性主義」、人格を養うことを「人格主義」と呼んだのでした。
「個性主義のアプローチは、あくまでも二次的なものであり、まず行うべきことは、一次的な土台として人格を磨くことである。そうしなければ、長期的な成功は実現することができない。」と語っています。
「7つの習慣」はコヴィー博士が新たに発見したものではなく、不変的に存在している原則に注目をし、体系立てて学びやすくしたものなのです。
なぜ注目されているのか?
2020年10月にラーニングエージェンシー社から発表された『経営者100人の意識調査』の中の「社会人になってから影響を受けた書籍・著者」ランキングでは
著者部門でコヴィー博士が2位、
書籍部門で「7つの習慣」が1位
雑誌『PRESIDENT』 2021年8.13号の特集
年収別愛読書ランキング(ビジネス/経営/自己啓発ジャンル)では
年収800万円以上 カテゴリ 【第1位】
年収400万円以上~800万円未満 【第3位】
年収0円~400万円未満 【第1位】
に選出されました。
日本での刊行から25年以上たった今も変わらず、年齢・職業・年収を問わず、人生に影響を与える書籍として多くの方に読まれ、好評を得ています。
今なお注目をされているのは何故でしょうか。
著者のコヴィー博士は生前、あるインタビューの中で、このように語っています。
「この重要な問いに対して、私は「変化が大きいほど、困難なチャレンジであるほど『7つの習慣』の持つ意味も大きくなる」と答えたい。私たちが抱える問題、感じている痛みは普遍的なものであり、問題の数も痛みの度合いも増している。
しかし、その解決方法は、歴史の中で長く繁栄した社会すべてに共通する原則、不変にして普遍の原則、自明の原則に基いている。
これらの原則は私が考えだしたものではない。私はただ、これらの原則を明確にし、体系づけただけなのである。 」
将来の予測が困難で、変化の激しい今の時代こそ、表面的な課題解決に飛びつくのではなく、不変の原則に立ち戻って考えてみる必要があるのではないでしょうか。
ヒューマン・アビリティ・デベロップメントでは、今後、セールス・接客・販売で活躍するビジネスパーソンの皆様のために、フランクリン・コヴィー・ジャパンとパートナーシップを締結し、この不変的な原則をお届けすることになりました。